ねずみ駆除が義務になるケースも

ねずみ対策が必須な建物とは
ねずみは、放っておけばあちこちを削り取ったり、糞尿を撒き散らたり、病原菌を感染させたりと様々な被害をもたらしてしまいます。それは一般住宅でも当てはまりますが、より人が多く集まる場所になりますと、その被害は更に大きなものになってしまう恐れがあります。そのため、法律によって「特定建築物」と定められる場所はねずみ対策が義務になっています。特定建築物とは、店舗や学校、事務所などの、一定の規模の人が集まる建築物です。その所有者や占有者は、建物の維持管理につとめなければいけません。

具体的な対策
特定建築物のねずみ対策については、建築物衛生法の定める衛生管理基準に従って進める必要があります。具体的には、このような建築物は6ヶ月に一度、ねずみの被害状況について調査し、それに応じた対策をこうじなければいけません。駆除はもちろん、予防についても含まれており、二つを合わせて「防除」といいます。また、その特定建築物が食品や廃棄物の保管などを行っている場所である場合、その頻度は2ヶ月に一度と短縮されています。

IPMに基づいた対策
この建築物衛生法では、ねずみや害虫から建築物を守ることを定めています。そしてその対策については、IPM(総合的有害生物管理)に基づいて行われることが望ましいとしています。これは、「害虫や害獣による被害を、環境に調和した方法で最小限に留めること」を目的としています。つまり、むやみに殺鼠剤や殺虫剤を撒けば良いというものではないのです。このIPMに基づいたねずみ駆除は、決して簡単なことではありません。実行するためには、ねずみ駆除業者の力を借りるのが一番なのです。ねずみ駆除は危険も伴う事がありますので、必ず業者に任せるようにしてください。

ネズミが持つ病気

・咬まれて感染
ネズミは基本的に人間を避けますが、寝たきりの老人や赤ちゃんなど、動かない人間に対して、噛み付くことがあります。傷自体は軽くても、そこから病気が感染する可能性があります。「鼠咬症」と呼ばれる病気です。鼠咬症のウイルスを持つネズミに噛まれた場合、発症する可能性があります。5~2週間程度で発熱や頭痛と言った症状が現れ、咬まれた傷が再び腫れあがります。合併症として、気管支炎などを引き起こすこともあります。抵抗力の弱い方は特に注意が必要です。赤ちゃんやお年寄りのいる家庭でネズミを発見した場合は早急にネズミ駆除の業者に駆除依頼をしましょう。

・排泄物から感染
直接接触がなくても、ネズミが残したフンや尿から感染する病気があります。1つはレプストスピラ症、ドブネズミの排泄物に汚染された土や水には、レプストスピラ菌が繁殖します。この菌に感染することで発症し、高熱や黄疸、筋肉痛などの症状があらわれます。公園や庭などでの水遊びから感染したケースもあり、注意が必要です。もう1つはサルモネラ症です。これは、ネズミの排泄物に含まれるサルモネラ菌が体内に入ることで感染します。嘔吐や下痢などの急性胃腸炎や高熱を引き起こし、最悪の場合は死亡することもあります。ネズミの排泄物には命にかかわる病原菌も含まれています。ネズミのサインを家の中で発見した場合は、すぐに業者に依頼しネズミ駆除をしてもらいましょう。

・寄生虫から感染
ネズミに寄生しているダニなどから感染する病気もあります。ツツガムシ病とよばれ、ダニの一種であるツツガムシから感染する病気です。ツツガムシに体液を吸われることで発症する恐れがあります。1~2週間ほど高熱が続き、頭痛や腰痛をともないます。治療が遅れたために死亡したケースもある恐ろしい病気です。これらの寄生虫は宿主であるネズミが死亡すると次の宿主を探します。ネズミ駆除を行う場合、同時にこれらの寄生虫の駆除も必要になるでしょう。

ネズミの種類

ネズミは住宅に生息するイエネズミと、山や森に生息するノネズミに分類され、下水や屋根裏、自然が近くにある家屋などで見ることのあるネズミはほとんどがイエネズミに分類されます。

・ドブネズミ
体長は18~28cmで毛色は灰褐色。湿った場所を好み、主に下水道に生息します。下水道を通り台所などに侵入することもあります。獰猛で荒い性格をしており、動かない対象に対しては咬みつくことがあります。雑食性だが、魚介や肉類を好んで食べる傾向があります。比較的、殺鼠剤が効きやすいため、ネズミ駆除が比較的しやすいです。

・クマネズミ
体長は14~24cmで毛色は黒や茶褐色。乾燥した高いところを好むためビルや天井裏に生息することが多いです。警戒心が強く臆病な性格で罠にかかりにくかったり殺鼠剤に強いネズミ(スーパーラット)がいるため個人でのネズミ駆除は難しい。こちらも雑食性だが穀物や昆虫を好んで食べます。イエダニが多く寄生しているためクマネズミが死んでも寄生していたイエダニが病原菌を運んでくることもあります。

・ハツカネズミ
体長は6~9cmで毛色は黒や褐色。狭い場所を好み田畑や物置、自然環境に近い建物に生息します。穏やかで好奇心旺盛な性格だが警戒心は強く罠にはかかりにくい。やはり雑食性で穀物や野菜を好んで食べます。繁殖力が強く、一度の出産で6~8匹の子供を産み、産まれた子供は3~4週間程度で成熟し子供が埋めるようになります。そのため複数生息している場合ネズミ駆除の業者に依頼したほうが確実です。小柄なため僅かな隙間からでも侵入することがあります。

いずれの種類も複数の病原菌を保有しているため、発見してもむやみに手を出さず、ネズミ駆除の業者に依頼して駆除してもらいましょう。

人が噛みつかれることもあります

人と出会った時のねずみ

ねずみは基本的に人と出会った時にはすぐに逃げ出してしまいます。ねずみにとって人間はずっと大きな相手ですので、立ち向かってくるということはあまりありません。一目散に逃げるのです。しかし、場合によっては人に噛みつく場合がありますので要注意です。こういったことがあるためにねずみ駆除が必要になります。

動けない人に噛みついてきます

ねずみは意外と賢いですので、あまり動かないと判断した相手に対しては噛みついてきます。例えば赤ちゃんであったり、寝たきりの老人であったり、人であっても動かない状態にある人は多くいるのです。こうした状況をねずみはよく見ていますので、動かないということを判断すると近づいてきて噛みつきます。ちょっとかじるだけでもケガをしますが、かなり深く噛みつくこともありますので決して油断することはできません。赤ちゃんも寝たきりの老人もあまり抵抗ができませんので被害が酷くなる場合があります。こうしたことを起こさないためにもねずみ駆除は徹底的にやらないといけません。

噛みつかれると酷いことになります

ねずみに噛みつかれると、その噛み跡が残るだけではなく、出血やねずみの雑菌が体の中に入るなどの弊害があります。ねずみは非常に不潔な生き物で、だからこそねずみ駆除をされているのですが、その不潔な歯が人を噛むと何らかの感染症を起こす可能性があるのです。場合によっては酷い症状を起こす可能性もありますので要注意です。赤ちゃん、寝たきりの老人がいるご家庭はねずみ駆除には注意をしておきましょう。動けないと分かると、ねずみはすぐに歯を立てにくるかもしれません。ねずみ駆除で対応する必要があるのです。

ラットサインでねずみを見分けよう

ねずみ駆除をされる際に重要になることは「ねずみの種類」です。例えば、屋根裏を好むねずみの駆除をする際に地上付近の対策をしただけでは効果が不十分になるでしょう。そのため、ラットサインと呼ばれる、ねずみの痕跡などを把握して、対象のねずみを駆除できるようにすることが大切です。ねずみ駆除に役立つ、ラットサインについて紹介していきます。

●ねずみには種類がある
世界中に多種多様なねずみがいますが、日本の住居に被害を及ぼす、ねずみ駆除対象となる種類は限られています。具体的には、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種類となります。ねずみ駆除の際にはこの3種類を適切に見極めるのが肝心。それぞれの特徴的なラットサインを紹介していきましょう。

●ラットサインでねずみを見分ける
➀ドブネズミ
ドブネズミは名称の通り、水辺を好むねずみです。台所などの水回りの被害が多い場合は、ねずみ駆除の対象として真っ先に挙げられるでしょう。特徴としては、高さが苦手な点が挙げられます。そのため、高所のねずみ駆除対策ではなく、低所のねずみ駆除対策が重要となります。

➁クマネズミ
天井裏や壁面を走り回る場合は、クマネズミを疑うようにしましょう。クマネズミは高所に生息し、様々な場所にフンをします。柱の黒ズミや辺りにフンが落ちている、という見つけやすいラットサインも特徴です。

➂ハツカネズミ
ハツカネズミは他2種よりも小さな体が特徴です。小さな体を活かして高所や隙間などに生息します。ねずみ駆除トラップを仕掛けにくい場所に生息しているため、ねずみ駆除よりも侵入対策の方が効果が生じるケースも少なくありません。

●ラットサインを見つけたら
上記3種類を見分けることによって、効果的なねずみ駆除を行うことができるでしょう。しかし、複数種のねずみが侵入しているため、ねずみ駆除が不十分になる場合も少なくありません。ねずみ駆除を定期的に行い、日常的な点検をすることが大切です。もちろん、経験豊富なねずみ駆除業者に依頼することも一つの手となります。ねずみ駆除だけでなく、ねずみ対策も同時に依頼することも可能です。